Horizon

皆様、おはようございます。
先週の会長レポートでは、「投資について」の考え方を整理いたしました。その中で、投資対象の段階には、大きく分けて、①「資産」の段階、②「事業」の段階、③「企業」の段階、の3つの段階があると説明いたしました。
先週10月30日(木)、当社は、③「企業」の段階の投資として、「Horizon株式会社」(東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号、代表取締役 Alex Tsai、https://www.hrz.co.jp/)へ投資を実行しました。本件は、当社が第14回新株予約権を発行した際の資金使途として、予定していたものです(2024年5月7日付「第三者割当による第14回新株予約権の発行及び第三者割当契約締結に関するお知らせ」ご参照)。

Horizon株式会社は、“香り”をデジタル化し、“香り”を届ける「距離」「コスト」の壁をなくすという、「香りをデータで届ける、新しい通信インフラをつくる」ことを事業目的としているベンチャー企業です。
皆様は、“香り”がデジタル化されて、データとして、自分自身のところへ届けられるということを、想像できますでしょうか?
私自身、このサービスを目の当たりにし、匂いを嗅いでみて、心底、驚嘆いたしました。
実機のデモでは、PC画面上の「レモン」や「りんご」のボタンをタッチすると、ディフューザーと呼ばれる「“香り”噴射器」から、「レモン」や「りんご」の“香り”が瞬時に噴射されました。印刷機(プリンター)がCMYKの「4原色」を組み合わせて多様な色を表現するように、同社は、“香りの原色”を定義し、12種類の基本香の専用カートリッジを搭載して、“香り”を調合することで、様々な“香り”を表現し、その“香り”を届けます。とてもインパクトのあるサービスです。

香りや匂いは、人類にとって大事な要素ですが、唯一残されたデジタルでダウンロードできない未開拓の領域でした。
人間の5つの感覚のうちで4つの感覚については、視覚(動画配信:例Netflix)、味覚(デリバリー:例Uber Eats)、聴覚(音楽配信:例Apple)、触覚(ゲームコントローラーなど:例Nintendo)が実現していますが、最後に残された嗅覚は、このHorizonの技術が切り拓いていくのだと思います。
既に、同社は、デジタル大臣賞やNBC最優秀賞を受賞し、多くの各種メディアで取り上げられていますので、ご存知の方も多いかと思います。

当社は、当社の投資事業分野のうち「我が国の技術」に関する投資に力を入れております。今回の同社への投資は、その方針に合致するものです。今後、同社の事業は一層注目を集めると見込んでおります。皆様も、同社の成長を楽しみにしていてください。同社の成長は、当社の成長の一環でもあります。引き続き、皆様、何卒よろしくお願い申し上げます。

2025年11月4日
北浜キャピタルパートナーズ株式会社
代表取締役会長兼CEO   前 田 健 晴