1年を振り返って

皆様、おはようございます。

時間が経つのは、本当に早いですね。今年2025年最後の会長レポートです。
当社は、この1年間、「データセンター」「クリーンエネルギー」「人財育成」等への投資事業を中心に力を入れて、活動して参りました。
この投資事業に必要な投資資金については、昨年発行した第14回新株予約権が、今年6月26日にすべて行使され、合計約68億円の資金調達を出来たことで、対応が出来ました。
その翌日27日に開催された株主総会後の取締役会において、平岡佳明が代表取締役社長兼COOに選任され、「平岡物語」がスタート致しました。
8月4日には、最先端のAI技術に関する深い知見と豊富なご経験をお持ちの元・株式会社NTTデータ技術開発最高責任者である木谷強先生を顧問にお迎えし、昨年に顧問にご就任頂いた井上友二先生(元・NTT最高技術顧問)、益子信郎先生(元・国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)理事)と共に、わが国を代表する最高の頭脳にお集まり頂きました。

「データセンター事業」については、2024年9月24日付社長メッセージ「データセンター」において、当社第1号案件として、三重県伊賀市で27万㎡(東京ドーム約6個分)の敷地を取得し、データセンター事業、データセンター事業向け太陽光発電所、系統蓄電所事業を行うことをお伝え致しました。
ここから、ロケーションの確保、電力の確保、通信システムの確保、GPUサーバーの確保を行ってきましたが、8月27日、東北大学サイバーサイエンスセンターと共に、「データセンター事業」の中核をなす、当社(Super Micro / Ablecom製)のコンテナ型・油液型液浸サーバーについて、消費電力の測定、エネルギー効率、騒音などの測定と評価を共同で行うことになりました。従来のAIサーバーに比べて、大幅な「電力の削減」と「騒音の削減」が可能となります。
データセンター事業の展開課題と当社の取り組みについては、2025年10月20日付会長レポート「日本におけるデータセンター事業の展開課題と当社の取り組み」、2025年11月17日付会長レポート「業績予想の修正と今後の取り組みと方針について」において、お伝え致しました。一歩一歩ではありますが、歩みを進めております。

「クリーンエネルギー事業」については、その中でも特に力を入れている蓄電所事業について、2025年11月7日付で、京都府京丹後市での蓄電所の開発事業(対象土地面積:1,056㎡、容量:1,998kW)に着手し、2025年12月3日付で、蓄電所事業の司令塔である特定卸供給事業者(いわゆるアグリゲータ)のエレビスタ株式会社と業務提携契約を締結致しました。来年から、蓄電所事業は本格稼働していきます。

「人財育成事業」については、11月6日、延岡学園・SUN Digital Transformation(SUN DX)・当社の三者で、延岡学園に来年4月新設する「情報テックリート科」について記者会見を行いました。高校在学中からSOC運用・侵入検知・ログ解析・AI活用など、現場直結の実学を段階的に習得し、卒業後ただちに職務へ接続する「教育から雇用までの一気通貫」での人財育成事業です。AIとクラウド利用の急拡大に伴い、セキュリティ人財の逼迫が続くなか、「地域で育て、地域で雇う」という思想のもと、教育投資=人的資本投資=地域価値創造を一本線で結ぶ「持続可能な地域モデル」を、実質負担ゼロの学びとSOC構想の組み合わせで具体化していきます。「情報テックリート科」は、70名の募集人員に対して、現時点で、かなり上回った応募があります。来年4月の開校がとても楽しみです。

2025年の大阪は、大阪・関西万博で盛り上がりました。メジャーリーグ・ドジャースの大谷選手、山本投手、佐々木投手の活躍にも、心躍りました。わが国女性初の高市早苗総理大臣が誕生し、新たな時代の幕開けを感じた一年となりました。
私たち北浜キャピタルパートナーズにおいても、まだまだ点の集まりではありますが、これから線となり面となり、今後大きく一皮むけることを確信した年となったと感じております。

皆様、来年2026年も、役職員一同、一丸となって頑張って行きますので、引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

2025年12月22日
北浜キャピタルパートナーズ株式会社
代表取締役会長兼CEO   前 田 健 晴